『国境事変』あらすじ【小説】 (著者:誉田哲也)


ストロベリーナイト 358.jpg
PR 黒木メイサの作品はコチラ PR 誉田哲也の作品はコチラ



『あらすじ』
(画像は、イメージですので、予めご了承ください。)


九月の早朝に、北新宿三丁目三の雑居ビル脇の路地においてカバンや財布はもとより、スーツの上着まで持ち去られたと思しき身元不明のの撲殺死体が発見された。


所轄の初動捜査で挙げられるホシではないだろう。経験則から、捜査一課の刑事・東弘樹はそう直観していた。


庶務担当の強行犯一係員から「北新宿の案件、ご存じですね。あれ、殺しで特捜本部を設置しますから、明日から新宿に入ってください」 という連絡があったのは、夜十時を少し過ぎた頃だった。


マル害(被害者)の身元がわかるような所持品はなかったが、幸いにも、指紋から確認がとれたことで身元が判明する。


通名。若松 吉男。本名:呉吉男(オ ギルナム) 三十二歳。朝鮮籍の在日三世。


東侑エンタープライズの代表取締役ということだが、 同社は亡くなった父親、呉虎男が創業したものであり、虎男は去年の六月 、同社社長室で首吊り自殺を図り、死亡していた。


以後、長男である吉男が引き継いで業務を行っている。


父親が自殺、その翌年に息子が殺されたとなると、かなり”わけありな親子”という印象を抱かせる。


東が受け持つことになったのは、マル害の実弟、若松 英男こと呉英男(オ ヨンナム)の事情聴取だった。


若松英男の受け答えは感情の起伏を感じさせず、東に無機質な印象を抱かせるものであったが、 東が何気なく発した「なぜ、お父さんの会社で働かないのですか」という問いかけに対する 英男の些細な動揺に、東は違和感を覚える。


平静を装おうとしている。東にはそう見えた。


「別に、どうだっていいでしょう、そんなこと・・・それと、兄が殺されたことに、何か関係があるんですか」


刑事というのは嫌らしい生き物だ。人が知られたくないと思うところにこそ、触れられたくない場所にこそ、 真実が隠されているのではないかと期待してしまう。


「いえ、関係は、ないですかね・・・・」


いや、絶対に関係はある。


もはやその思いは東の中で、確信に近い大きさにまで膨らんでいた・・・・




『国境事変』

| ▪『感想』 >> | ▪『登場人物』>> | ▪『書籍情報』>>

▪『ジウシリーズ』>> | ▪『著者プロフィール&作品リスト』>> 1 黒_edited-2.jpg
ー▲直前のページに戻るー



【参考】 1 黒_edited-2.jpg
『誉田哲也の<ジウ>サーガ|特設ページ|中央公論新社』




© 2019 neji.