『ノースライト』あらすじ【小説】 (著者:横山秀夫)

ノースライト_edited-1.jpg
『ノースライト』

『ノースライト 』
【著者】横山秀夫



PR 横山秀夫の作品はコチラ PR ブルーノ・タウトの作品はコチラ



あらすじ
(画像は、イメージですので、予めご了承ください。)


同じ大学の建築学科の同期である岡嶋昭彦が代表を務める小さな建築事務所に勤める一級建築士の青瀬稔は、 このところ多忙を極めていた。

四ヵ月前、青瀬が過去に設計した家に惚れ込んだという施主の吉野に、「あなたにすべてお任せします」と熱望され、 自分のすべてを注ぎ込んだY邸が、大手出版社が年明けに出したオールカラーの豪華本『平成すまい二〇〇選』に 取り上げられるほどの高い評価を受けたからである。

あえて北向きの採光に こだわったその木造住宅は、青瀬の代表作になり、Y邸つながりで仕事の依頼も増えていたのだ。

そんなある日、クライアントとの打ち合わせのために大阪に赴いていた青瀬の元に、岡嶋から連絡が入る。

先週、青瀬が”Y邸の現物を見てみたい”という浦和の夫妻の求めに応じ、簡単な地図を書いて渡したところ、 実際に現地に赴いた奥さんから事務所宛てにメールが届いたというのである。

その内容を聞いたとき、青瀬は我が耳を疑った。

「誰も住んでいないみたいだった。」というのだ。

四カ月前の引き渡しのときには、吉野夫妻と子供たちはすごく感激していたではないか。住んでいないなどありえない。 あれほど熱心に家への情熱を語っていた夫婦は、なんだったのか。 Y邸を吉野に引き渡してからの四ヶ月の間に吉野とは全く連絡を取っておらず、改めて電話を 掛けてみると留守電になっていた・・・

居ても立っても居られなくなった青瀬は岡嶋とともに信濃追分へ車を走らせていた。  

信じがたいことに、吉野邸は無人だった。玄関の扉にはこじあけた痕があり、ドアは開錠されている。中に入ると電話機以外に 家具はなく、二階にあがると、窓の向こうの浅間山を望むように、古ぼけた一脚の椅子だけがあった。

不思議と座り心地の良いその椅子を見た岡嶋は、その椅子が建築家のブルーノ・タウトが設計した椅子ではないかと推測する。

昭和初期、ナチス政権による迫害から逃れるために日本に渡ってきた近代建築家で、日本滞在中、実業家の別荘の改築を 頼まれ、調度品をデザインしていたという。これはタウトがデザインした椅子なのだろうか。

なぜ一脚の椅子だけが残されている? 吉野一家はどこにいった?  

青瀬は一人で施工主、吉野陶太の周辺を調べるが、 東京の吉野一家の借家はすでに空き家になっていた。しかも吉野は一人住まいで、妻がいた形跡はないという。

吉野一家の行動は、Y邸を建てた青瀬の建築家としてのアイデンティティを否定するものであり、 青瀬は吉野一家の捜索にのめり込んでいく。

一方、彼が籍を置く設計事務所は、市が発注元となるパリで亡くなった藤宮春子という名の地元女性美術家のメモリアルホールの受注コンペに勝つために、次第に泥沼にはまり込んでいく・・・ 競合各社、市議会内での争い、マスコミの取材合戦が絡みあう中、贈収賄疑惑をかけられた青瀬たちは窮地にたたされいく・・・



『ノースライト』

| ▪『感想』 >> | ▪『登場人物』>> | ▪『書籍情報』>>
1 黒_edited-2.jpg
ー▲直前のページに戻るー



【参考】 1 黒_edited-2.jpg
『横山秀夫 『ノースライト』 | 新潮社』

『Wikipedia』




© 2019 neji.